ラモー プラテ
APR 2026 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
ラモー:プラテー | 演出付きオペラ
プロローグと3幕から成るコミック・オペラ=バレエ。リブレットはアドリアン=ジョゼフ・ル・ヴァロワ・ドルヴィル、1745年ヴェルサイユのグラン・マネージュにて初演。
上演時間:休憩なしで2時間
1745年、ルイ15世は息子である王太子ルイをスペイン王女マリア・テレサと結婚させた。王室の婚礼を祝う祝典のため、ヴェルサイユの大厩舎は仮設劇場に変えられ、ラモーに委嘱された新作が上演された。それが喜劇的なオペラ『プラテー』である。神々がカエルをからかい、ジュピターに愛されていると信じ込ませるというこの大作オペラ・ブッフは、18世紀フランス音楽における最も異彩を放つ音楽喜劇といえる。初演時の観客の中には、主人公のカエルに当時のスペイン王女の姿を重ねた者もいたほどである。
この特異な楽譜は、煌びやかなオーケストラによって奏でられる、創造的かつ意外性のあるリズムに満ちている。狂気の女神ラ・フォリーにはイタリア的な華やかな技巧が、そしてタイトルロールにはオペラ史において唯一無二のキャラクターが与えられている。演じるのは高音域のテノール「オート・コントル」、役どころは…なんと沼の女王たるカエル!
ピュリセルの『キング・アーサー』での復讐劇、ボワモルティエの『ドン・キホーテ』での再発見を経た“地獄の三人組”ニケ、シャーリー&ディノは、今度は長靴を履いて『プラテー』の沼へと足を踏み入れる。彼らならではの風変わりで「歴史的情報に基づく」新解釈をお届けする!
共同制作:ヴェルサイユ宮殿王立オペラ/Château de Versailles Spectacles、トゥールーズ・メトロポール国立オペラ – 再演。
プレスティージ VIP カテゴリー:劇場内の最上級席、プログラムとシャンパン1杯付き。
プレスティージ カテゴリー:非常に良い座席、プログラムとシャンパン1杯付き。
プログラムとキャスト
マティアス・ヴィダル - プラテ
ジャン=クリストフ・ラニエス - モムス
マルク・ラボネット - シテロン
ピエール・デレ - メルクリュ
クララ・ペナルヴァ* - クラリーヌ
ジャン=ヴァンサン・ブロ - ジュピター
マリー・ペルボスト - ラ・フォリー
マリー=ロール・ガルニエ - ジュノン
ロイヤル・オペラ・アカデミー会員*
ロイヤル・オペラ・バロックダンスアカデミー
ル・コンサート・スピリチュエル 合唱団・管弦楽団
エルヴェ・ニケ 指揮
コリーヌ&ジル・ベニジオ(シャーリーとディーノとしても知られる) 演出・衣装
NN 振付
エルナン・ペニュエラ 舞台美術
パトリック・メウス 照明
プログラム
アドリアン=ジョセフ・ル・ヴァロワ・ドールヴィル作詞のプロローグと3幕からなる喜劇オペラ・バレエ。1745年、ヴェルサイユのグラン・マネージュで初演。
再演。
ヴェルサイユ宮殿
ヴェルサイユ宮殿(ヴェルサイユきゅうでん、フランス語:Château de Versailles)は、1682年にフランス王ルイ14世(1638年 - 1715年、在位1643年 - 1715年)が建てたフランスの宮殿(建設当初は離宮)である。ベルサイユ宮殿とも表記される。
パリの南西22キロに位置する、イヴリーヌ県ヴェルサイユにある。主な部分の設計はマンサールとル・ブランによっておこなわれ、庭園はアンドレ・ル・ノートルによって造営された。バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名である。
概要[編集]
ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世が建造した宮殿である。そのため、フランス絶対王政の象徴的建造物ともいわれる。ルイ14世をはじめとした王族と、その臣下が共に住むヴェルサイユ宮殿においては、生活のすべてが絶対王政の実現のために利用され、その結果さまざまなルール、エチケット、マナーが生まれた。
噴水庭園
宮殿よりも噴水庭園のほうが建設にかかった労力は上で、宮殿建設の25,000人に対し、36,000人が投入されている。噴水にはルイ14世の三つの意図が込められている。
「水なき地に水を引く」
ヴェルサイユには近くに水を引く高地がない。ルイ14世は10km離れたセーヌ川の川岸にマルリーの機械と呼ばれる巨大な揚水装置を設置し、堤の上に水を上げさせた。そして古代ローマに倣って水道橋を作って、水をヴェルサイユまで運び、巨大な貯水槽に溜め込んだ。こうして水なき地で常に水を噴き上げる噴水庭園を完成させ、自然をも変える力を周囲に示した。
「貴族を従わせる」
ルイ14世は10歳の時にフロンドの乱で、貴族たちに命を脅かされたことがある。ルイ14世はこの体験を一生忘れず、彼は貴族をヴェルサイユに強制移住させた。
「ラトナの噴水」は、ギリシャ神話に登場するラトナ(レートー)が村人に泥を投げつけられながらも、息子の太陽神アポロンを守っている銅像と、その足元にある蛙やトカゲは神の怒りに触れて村人たちが変えられた像を、模った噴水である。ラトナとアポロンはフロンドの乱の時、彼を守ってくれた母と幼いルイ14世自身を示し、蛙やトカゲに変えられた村人は貴族たちをあらわしている。王に反抗をする者は許さないという宣言を示している。
「太陽神アポロンの噴水」は、アポロンは天馬に引かれて海中から姿をあらわし、天に駆け上ろうとしているものを模った噴水である。アポロンはルイ14世自身をあらわし、彼が天空から地上の全てを従わせると示している。
「民衆の心をつかむ」
ルイ14世は民衆の誰もがヴェルサイユに入るのを許し、民衆に庭園の見方を教える「王の庭園鑑賞法」というガイドブックを発行した。それには「ラトナの噴水の手前で一休みして、ラトナ、周りにある彫刻をみよ。王の散歩道、アポロンの噴水、その向こうの運河を見渡そう」と書かれている。民衆は、ガイドブックに従って庭園を鑑賞することで、貴族と自然を圧倒した王の偉大さを刷り込まれていった。夏、ヴェルサイユでは毎晩のように祭典が催され、訪れた民衆はバレーや舞劇に酔いしれた。